- 警察が管理する、押し買い業者リストについて
- 使ってはいけない「出張買取サービス」「引き取り業者」の特徴
押し買い業者トラブルは、テレビのニュースになるるほど有名な問題です。具体的な内容としては「見知らぬ男性が急に電話をかけてくる」「訪問してくる」など。
警察へ相談するケースも多い中、こんな疑問が頭をよぎります。
「警察は、実際に押し買い業者名リストを管理しているのか」です。
- 押し買い業者は本当にいるのか
- どこまでが押し買いになるのか
気になっていた方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では「警察と押し買い業者リストの問題」について、買取のプロが詳しく解説します。
警察に押し買い業者名リストは存在しない?
警察が業者リストを作ろうにも「会社そのものが存在していない」と、リスト化することができません。押し買いの多くは「業者名」で名乗ってきますが、既存のショップ名を使ってくるケースも多いのです。
そもそも「リサイクルショップで不用品を売りたい」というのは、利用者の意思によるもの。
不要はありませんか?
「貴金属やブランドを売ってもらえませんか?」
理解する業者であれば、わざわざ相手から連絡したり、押しかけてくることはありません。
押し買いをする業者のほとんどは、一般的に「世間」や「ネット」で知名度がないです。聞いたことがないお店であれば、真っ先に注意すべきです。
そして、実際に店舗がある「有名リサイクルショップ」「近所のリサイクルショップ」「質屋」の多くは、押し買いを行うことがないと言えるでしょう。
警察ではないので、確信的な部分はわかりません。ただ言えるのは、仮に警察が押し買い業者名リストを作っても「一般公表」することはありません。名乗った会社が実在するかわからない上に、「セカンドストリート」「ブックオフ」「コメ兵」など、既存の有名店を名乗ってくる可能性もあるためです。
店舗から買取連絡をしないのは常識
常識のあるリサイクルショップであれば、店舗から買取の連絡がくることはありません。中には、下記の典型的な「押し買い電話、訪問」を体験された方もいるでしょう。
全国10店舗の買取専門店「しゃりうす(仮名) 」
こんにちは!しゃりうすと申します。ご自宅で不要なブランドバッグや貴金属がないかお伺いしているのですが、よろしければ拝見いたしましょうか?高く買取します!」
もし被害に遭われた場合は、「実店舗」があるか確認してください。一店舗でも運営している場合は、お店ではなく「警察」に連絡をしましょう。警察から店舗へ、押し買いの指導が入ります。もし業者名の偽りがわかれば、指導を受けた店舗は「今後同じトラブルがないよう」対策をとるしかありません。
一方で、実店舗がない場合は、押し買い業者だと大きく疑っても良いです。15年以上、リサイクル業界に携わってきましたが、お店からは買取連絡をすることは「絶対に」ありません。
買取訪問や電話する時点で、すなわち「信用性のないショップ」と理解しておきましょう!
リサイクルショップは警察に監視されている
ほとんどのリサイクルショップでは、常に警察が隣り合わせです。先ほども話しましたが、業者名で通報が入れば、そのお店には「警察から指導」が入ります。下記で一例をあげました。
警察と買取業者の関係性盗難の被害に遭い、リサイクルショップに盗まれたものを売りにきていないか確認。しかし、リサイクルショップは「話すことも、探すこともできない」と拒否。警察からの指導、協力要請がない場合は、お客の盗難トラブルに手をつけることはできない。
一人のお客さんとはいえ、スタッフに相談したところで「信用性」がないためですね。「盗まれた」と嘘をつき、商品を返却してしまうケースもあります。
押し買いは「会社がなくても」成立する
裏を返すと、押し買いは「会社を作らなくても」成立します。警察が厳重に管理することもないため、つぎつぎと手口が生まれてしまうのです。
押し買いの際に「有名リサイクルショップ」を使えば、指導が入るのは「身勝手に名乗られてしまった店舗」。押し買い業者の特徴とも言えるでしょう。
押し買い業者リストがないのは、「明確な情報を得ることを難しい」ことが一番の理由でしょう。警察がリストを作ったとしても、押し買いをする集団は、再度、別のショップ名を考えます。
この悪循環がつづく限り、押し買い業者は減りません。私の実家にもよく電話がくるそうで、両親にもきちんと指導しました!
出張買取には気をつけてほしい
出張買取って、どことなく押し売りされそうなイメージがありませんか?以前に勤務していたショップでも、数え切れないほど自宅へ伺いました!
アドバイスとして、販売店舗を持たない出張業者からの買取には注意してください。買取をして販売をしてというのが一般的な流れになりますよね?でも、販売する店舗を持たない会社は、出張買取だけしてあとはどうしようが勝手。それをいくらで売っているかもわかりません。仮に別の業者を使っているかもしれませんし、信用性が高いとはとても言えません。
ぜひ出張買取をおこなうときにも、当記事の押し売り業者のことを思い出してほしいです。
まとめ
今回は、警察での押し買い業者リストの管理・一般公開について紹介しました。
今は、フリマやオークションで、誰でもかんたんに不用品が売れる時代。その心理をうまく活用し、押し買い業者が増えているのは間違いないでしょう。
年々、日本でもリユースやリサイクルへの意識が高まるなか、詐欺や押し買いの被害に遭わないための知識をつけることが大切です。
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