【取材レポ】リサイクルショップ プライス大和高田店|スタッフと地域が支える魅力

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プライスのインタビュー記事買取のこと

この記事では、地域の暮らしに密着し、多くの人から親しまれているリユースショップにスポットを当ててご紹介します。

インタビュー第1回目として取り上げるのは、奈良県大和高田市に根ざす『リサイクルショッププライス大和高田店』です。

店名に込められた想いや、オーナーの歩み、店づくりへのこだわり、そして驚きの買取エピソードなど、普段はなかなか知ることのできないリユースショップの裏側に迫ります。

多彩な品揃えと丁寧な接客で地域の人々に愛されるこのお店の魅力を、ぜひご覧ください。

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『プライス』に込めた想い——価格以上の価値を届けるリサイクルショップ

地域に根ざしたリユースショップとして支持されている『プライス大和高田店』。

リサイクルショッププライスの外装

奈良県大和高田市にある『リサイクルショッププライス大和高田店』

まずは、店名に込められた思いや、開業の経緯、経営における工夫などについて伺ってみます。

『プライス』には“価格”と“価値”の2つの意味があります。お客様の品物にしっかりと価値を見出し、適正な価格をつけたいという思いを込めました。実はこの店は私が開業したというより、知人の店舗を引き継いだ形です。もともとお店を持ちたいと思っていたタイミングで声をかけてもらい、自然な流れで運営を任されました。

知人の経営をそばで見ていたとはいえ、自分がトップとしてお店を動かすプレッシャーは大きかったです。新規のお客様をどう呼び込むか、スタッフをどう育てるか、そして競合店とどう闘うのか…。

ーーとてもリアルな言葉で、経営者としての重圧が伝わってきます。課題が山積みの中で、最初にどのような取り組みをされたのか気になるところ。

9月に引き継いで、年末に向けて全品半額の大型セールを企画しました。集客と資金確保のための挑戦でしたが、準備に追われる毎日でした。新しいスタッフを育成しながら運営するのは、思った以上に大変でした。

ーー名前に込めた意味と、運営を引き継いだという背景が、お店への責任感と愛着を生んでいると感じさせます。突然の立場の変化にも、柔軟に対応する姿勢が心に残りますね。

『変化を恐れず、常にお客様を楽しませること』
これはプライスの基本方針ですが、日々の運営にその考え方はどう反映されているのでしょうか。

お店のコンセプトは『変化を止めるな』と『多ジャンルの商品を安く提供する』という2本柱です。お客様が来店するたびに発見があるよう、少しずつでも売り場を変えています。陳列や商品に変化がないと、すぐ飽きられてしまうんです。

日々の業務の取り入れ方として、まず朝は全員で清掃から始めます。自分の持ち場以外も気づいた人が手を入れる。そうした積み重ねで、清潔感ある売り場を維持しています。

『いらっしゃいませ』や『ありがとうございました』といった挨拶も徹底しています。

見えにくい部分への丁寧な配慮が、お客様の信頼や再訪につながっているでしょう。「変化し続ける売り場」という姿勢が、リユース業界ならではの楽しさを引き立てています。

宝探し気分になれる、”にぎやか”な品ぞろえ

リサイクルショッププライスの店内の様子

店内には所狭しと商品が並び、宝探しをしているような気分に

売り場を歩けば次々と目に入るアイテムの数々。商品ラインナップや仕入れへのこだわりに迫ります。

当店の取り扱い商品は、家電・家具・ギフトが主軸で、特にDVDプレイヤーやラジオなどの家電、冷蔵庫や洗濯機は引っ越しシーズンに動きます。

また、ギフトならタオルや食器が人気です。季節ごとに売れ筋が変わるため、バリエーション豊かに用意しています。

販売している品のほとんどはお客様からの持ち込みで、できるだけ多くの品物に値段をつけます。

在庫があっても売れ筋なら積極的に買いますし、新しいジャンルの商品にも挑戦しています。状態確認は2回実施し、清掃も念入りに行います。

ーー生活に直結するアイテムを扱うことが、地域のお客様に重宝されている秘訣なのでしょうか。『在庫があっても売れ筋なら買う』という判断にも、プロ意識を感じます。他店との差別化の一環として始められた『遺品整理』についても伺ってみました。

当店では遺品整理にも力を入れており、小規模な整理から大規模な整理まで幅広く対応しています。料金も格安で、他店には負けない自信があります。作業後はお部屋の清掃まで徹底し、依頼主様のご希望に最大限お応えできるよう努めています。

そのために、大型の3トントラックを導入し、遺品整理士や遺品査定士の資格も取得しました。安心してご依頼いただける体制を整えております。

遺品整理や出張買取のために購入した大型トラック

誠実な姿勢と充実した設備で、遺品整理をしっかりサポート

ーーリユース店の買取査定では、「こんなものまで持ち込まれるのか」と驚かされる品物や、忘れられない思い出の詰まった商品に出会うことも多々。

過去に印象深い買取が何度かありましたが、中でも『2メートル超の巨大な油絵』を査定したのは今でも忘れられません。作者は不明でしたが、その迫力と珍しさに惹かれ、すぐに買い取らせてただきました。

こちらは珍しいものではないのですが、文房具を段ボール4箱分持ってこられた女性のお客様もいらっしゃいましたね。他店では安くしか見てもらえなかったそうですが、当店ではしっかり査定して喜んでいただきました。

ーー単なる品物の集まりではなく、そこには選ぶ人の工夫と好奇心が詰まっています。仕入れへのこだわりと柔軟な対応が、まさに“宝探し”のような楽しさを支えていると感じます。

リピーター続出の秘密は、「丁寧な接客」と「信頼関係」

リピーターが増えている背景には、丁寧な接客とお客様との確かな信頼関係があります。取引のたびに品物の価値を正しく説明し、納得感を重視した対応を徹底していることが、安心感につながっていくのでしょう。

リサイクルショッププライスのSNSアカウント一覧

毎日更新するSNSでは、新入荷情報やセールの案内を発信

お客様の傾向としては、若い方は複数店を比較、中間層はコスパ重視、年配の方は常連が多いですね。目的もさまざまで、見て楽しむ方もいれば、日用品目当ての方もいます。

少しでもリピートしていただけるよう、接客の丁寧さと、わかりやすい商品配置に気を配っています。毎日SNSで入荷情報やセールの案内をしていて、来店のきっかけ作りにもなっています。

現在、SNSでは、InstagramX(旧Twitter)、LINEなどで情報発信を行っています。中でもInstagramの毎日投稿は効果的で、「インスタで見ました」と来店されるお客様も増加しました。現在フォロワーは8000人を超え、今後さらに強化していく予定です。

一度利用したお客様が再び訪れるのは、取り組みの積み重ねが信頼として定着している証といえます。顔の見える距離感と、情報発信によるつながりがリピートにつながる好例です。

従業員の”ワクワク”が、お客様への最高の接客になる

多様なスタッフが、それぞれの個性を活かして活躍。チームワークと働きやすさが、接客の質にもつながっています。

プライスで働く従業員

プライスで働く従業員

国籍や学歴にこだわらず、やる気と能力を重視してスタッフを採用

プライスのスタッフは、スリランカ出身の外国人学生が中心です。国籍や学歴は重視せず、誠実に働いてくれるかを見ています。協力し合える空気作りに力を入れています。

オーナーの私自身もお店に立ち、お客様の希望にぴったりの商品をご案内できたときには特に働きがいを感じます。例えば電動ソファを探していたご家族に、ちょうど入荷したばかりの品をご案内でき、喜んでいただけたのが印象に残っています。

ーーオーナーご自身も現場に立ち、お客様に最適な商品を届けられた瞬間にやりがいを実感されているのは、まさに「人と人をつなぐリユース」の魅力です。円滑なコミュニケーションを継続させる工夫もされていました。

スタッフの良好なコミュニケーションを絶やさないためにも、一人で抱え込まず、積極的に会話をすることを大切にしています。引継ぎ事項や運営の改善案、日常会話など、何でも話すことでスタッフの考え方や得意分野を理解し、店舗運営の効率化につなげています。

職場は緊張感のある雰囲気ではなく、メリハリを持ちながらも居心地の良い環境です。

ーーお客様へのサービスと同じくらい、スタッフ同士の信頼と連携を大切にしていることがよく伝わります。『スタッフが楽しむ』ことが良い接客につながるという考え方は、多くの現場で参考になりそうですね。

“もったいない”を力に変えて——持続可能な社会をつくる挑戦

リユースという事業自体が資源の循環に貢献している一方で、それ以外にも企業や店舗ごとに工夫を凝らした活動が行われています。リユース文化をより広めるための取り組みや、SDGs・環境への配慮についての考えをお聞きしました。

ゴミを極力出さないようにしています。衣料品は仕分けして、販売できないものは海外業者に渡します。

また、遺品整理で出た家具を薪や別の製品に再生する“アップサイクル”にも挑戦したいです。例えば教育活動の一環として、小学校で古着を使ったバッグづくりの授業を計画しており、『もったいない』精神を子どもたちに伝えたいです。

若い世代にもリユースが浸透しつつあるので、仲間と連携して広げていきたいですね。

環境を配慮し、海外業者とも連携

環境に配慮し、再利用可能なものは海外業者と連携して活用

ーーリユースを未来へつなぐ活動は、社会にも大きな意味を持っています。教育現場での発信やアップサイクルの構想には、業界を超えた可能性がうかがえます。

私自身が思うリユースの魅力は、不要なものが他の誰かにとって必要なものになることです。まだ使えるものを捨てるのではなく、次に使う人につなげる仕事に誇りを感じており、お客様には一点物の宝探しのような楽しさと、新たな出会いの場として伝えています。

無人店舗で広がるリユースの未来 — 新たな挑戦と可能性」

近年注目を集める「無人リユース店舗」。プライスは奈良県大和高田市の店舗に加え、大阪府東大阪市で無人古着販売店も展開しており、新しい販売スタイルにも積極的に挑戦しています。

別事業として展開する無人古着屋「price」

別事業として展開する無人古着屋「price」

24時間営業で、いつでも好きな時にお買い物できるのは嬉しい

今後の取り組みとして、家具や家電などを扱う『総合型の無人店舗』に挑戦したいです。無人の古着店や古本屋などの無人リユース店舗が注目されており、当社でも東大阪市を中心に「無人のフルギのお店 price」を展開中で手応えを感じています。

家具の買取も多く、在庫が余ることもあるため、それを活かす新しい販路として無人家具販売店を構想しています。

現在は、店舗候補地の視察を進めながら、安定的に良質な家具を仕入れるための仕入れ先を模索しています。

ーー無人店舗という新しい取り組みに積極的に挑戦し、古着での実績を活かして家具や家電の販路拡大を目指す姿勢が印象的でした。地域に根ざした無人リユース店が増えることで、より多くの人が気軽にリユースを利用できる未来が期待できます。

初めて来店される方へのメッセージ

何か探し物がある時や、ふらっと立ち寄りたくなった時には、ぜひ当店を思い出してください。

定番商品からちょっと変わったものまで幅広く取りそろえており、『本当に何でもあるね!』と驚かれることもあります。

リユースショップならではの掘り出し物や、思わぬ出会いに、きっとワクワクしていただけると思います。

モノに込められた価値をもう一度輝かせるリサイクルショップ。店内には日用品から掘り出し物まで所狭しと並び、訪れるたびに思わぬ出会いがあります。

また、単に「売る」「買う」だけでなく、人や地域をつなぐ場としても成長を続ける同店。初めての方も、ぜひ“次の持ち主を待つ物語”を探しに足を運んでみてはいかがでしょうか。

【ショップのアクセス情報】

ショップ名リサイクルショップ プライス 大和高田店
住所〒635-0062 奈良県大和高田市礒野南町6−20
電話番号0745-25-0320
営業時間10:00〜19:00
定休日月曜日
買取方法店頭買取、出張買取(遺品整理あり)
キャッシュレス決済クレジットカード、PayPay、ID、nanaco、suicaなど
公式サイト
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