- リサイクルショップで偽物のブランド品を買いたくない
- 実際に、お店や通販で偽物ブランドの洋服やバッグを見た(購入した)経験あり
- 購入品が偽物だった場合におけるお店の対応を知っておきたい
約11年間、リサイクルショップ査定員だったSARUです!本記事では、元業界人の目線から「リサイクルショップに偽物(コピー品)が売っているのか」詳しく解説!
突然ですが、読者のみなさんは中古のブランド品を購入したことはありますか?最近ではブランドのみを扱う古着店やリサイクルショップも多くなってきました。著者はよく古着を購入しますが、周りから「大丈夫?偽物とか売ってない?」とよく指摘されます。

同じくコピー品の取り扱いで悩んでいた方は多いはず!
「購入したものが本物じゃなかったら嫌だな」「後で返品とかしてもらえなさそう」と悩んでいた方は、ぜひ本内容を活用してみてください。
リサイクルショップに偽物は売っているの?
結論からいうと、リサイクルショップでは偽物のブランド商品も売っています。店舗名はここでは伏せますが、洋服・バッグ・靴などの「コピー商品らしき品」が売られていたのを何度も見てきました!

高級ブランド、腕時計、衣料品、帽子(ニューエラなど)…。安さにつられて購入してしまうのでは?と、いつも心配です…
一方で、リサイクルショップに偽物が売っているのには、理由が少なからず存在します。
リサイクルショップに偽物が売っている理由
大前提として、偽物を売ることは犯罪です。「個人」であろうと「業者」であろうと同じこと。それでも、なぜ偽物のブランド品を見かける機会が多いのか?疑問に思っていた方も少なくないですよね。
元査定員の観点から、リサイクルショップにコピー商品が売っている大きな要因が下記2つ!
- お店側が「本物」「偽物」を区別できていない
- お店側の買取基準では「コピーでない」と判断
それぞれ、詳しく解説します。
「本物、偽物」を区別できない
一つ目が、リサイクルショップ側の「知識不足」によるもの。店主または店員が「コピー品」と区別できなければ、当然、店頭には偽物の商品がそのまま並びます。コピー品を見かける店舗の特徴として、ブランド品の販売・買取に力を入れていない場合が多いですね。

例としては、「なんでも買います、売ります!」のようなリサイクルショップ。
偽物を販売することは、お客さんからの信用を失うリスクを伴います。そのため、ブランド品を「きちんと精査して取り扱っている」お店なら、買取の時点でコピー品と見抜く技術を持っている訳ですね。
ちなみに「偽物を売ると犯罪になる」と紹介しましたが、なにも知らずに売った場合も警察から指摘されるケースがあります。

明らかなコピー商品が売っていた場合は、お店の人に教えてあげるのが良心的かもしれません。
また、中には偽物ではなく「名前やデザインの似た”無関係”のブランド」もあります。インポートカジュアルブランドの「ポロラルフローレン(Polo Ralphlauren)」を例にすると、次のような似た名前のブランドが存在します。
- ポロスピリッツ / POLO SPIRITS
- ポロクラブ / POLO CLUB
- ビバリーヒルズポロクラブ / BEVERLY HILLS POLO CLUB
- ユーエスポロアッスン / U.S.POLO ASSN.(しまむら等で取り扱い)
こうした商品の場合は、ブランドを記名しない限り偽物の対象にはなりません。偽物に厳しい「メルカリ」」「ヤフーオークション(ヤフオク)」でも過去に販売実績があるので、興味があればチェックしましょう!
買取基準では、コピー品でないと判断
リサイクルショップが偽物として判断するものは、大きく以下の2つに分けることができます。
- 誰がみても明らかなコピー品
- 各店の買取基準に合わないもの
買取基準とは、各リサイクルショップが「どのような品なら買取するのか・買取しないのか」という、お店の決めごとです。中古品を扱う多くのリサイクルショップは、この「買取基準」が設けられているます。
買取基準の項目には次のようなものがあげられます。
- 商品が作られた国・場所(原産国)
- 海外の品(インポートブランド)なら、日本語表記や代理店表記はあるか
- 本来のブランドロゴとの違い
- 本来のブランドタグとの違い
- 本来のデザインとの違い
- その他、サイズ、状態、付属品の有無など
あらかじめ決めた買取基準を満たす品であれば、基本的にお店やオンラインストアにて販売されるでしょう。ただし、買取基準を満たしたモノが「100%本物」と言いきれないのも事実です。
買取基準は「リユースショップ」や「買取業者」によって違う
どの商品を買取して、どの商品を取り扱い不可とするかは、リユースショップまたは買取業者ごとで違います。つまり、買取基準はお店が持つ「一つの安心要素」でしかないんですね。

購入者からすれば「偽物だったら…」という不安が、完璧に消えることはありません。
そんな偽物を購入しないためにも「ブランド品を買う前に抑えておくべきポイント」を次のパートで紹介したいと思います。
リサイクルショップで偽物ブランド品を買わないために
リサイクルショップで偽物を買わないためにも、下記2つは必ず意識してください。
- 企業またはお店の知名度
- AACDの加入
知名度を優先する
ブランド品を購入するときは「知名度が高いリサイクルショップ」を選ぶのが無難です。その理由は「偽物が売っていた」「偽物を購入してしまったとき」でも、冷静かつ迅速に対応していただけるからです。普段から聞きなれないような店舗では、返品を断られてしまう可能性があります。

最終的に対応していただけるとしても、返品できるまでに多大な時間を労力を使う可能性があり。
その点、テレビ出演やCM放送の実績をもつ「有名なリサイクルショップ」なら安心。たとえば、万が一「偽物を販売していた」ことを多くの人が認知したとします。偽物の販売は、会社のイメージ・評判ダウンに大きくつながります。そのため、最近ではブランド品に保証をつける店舗も多くなってきたんですね。
とくに遠方でブランド品を買うときは、有名な業者を選んでほしいと思います。商品の返品は、こちらから伺わなければいけないケースも多いです。わざわざコピー商品を返品するために、店舗に伺うのは交通費も時間ももったいないですよね。
AACDと提携している
「AACD」に加盟するリサイクルショップを選ぶのも、ブランド商品を買うときに重要なポイントです。AACDとは「日本流通自主管理協会」の略で、コピー品排除の活動をおこなう民間非営利団体です。
リサイクルショップでは、「本物・偽物」を区別する際にAACDが管理する資料を使うケースが多いのです。AACDが提供するデータは、おもに以下の品から作成しています。
- 正規店で購入した、数々のブランド品
- 査定に持ち込まれた偽物の、提供品
さまざまなルートより集めた「膨大なブランド品」から作られるため、とても精度の高いデータと言えます。
セカンドストリート、トレジャーファクトリー、ブックオフ、オフハウスなど、有名リサイクルショップの多くもAACDに加盟しています。

AACDと提携しているかどうかでも、偽物を買うリスクを減らすことができるでしょう!
まとめ
リサイクルショップに偽物は売っているのは事実です。ですが、購入する場所をしっかり抑えておけば、リスクは十分に減らすことができます。
- AACDと提携をしている、買取業者
- よく耳にするような、有名リサイクルショップ
ブランド品を買うときは、上記二つを選ぶようにしましょう。偽物の疑いがある場合は、すぐに購入店に相談してください。
少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
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