リユースとは具体的にどんな取り組み?事例からメリット、デメリットを解説

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リユースとは生活のこと

着なくなった洋服や買い替えた家電など、使わなくなったものを売る際、「リユース」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。

あね
あね

リユースショップ・リユース家電…
ブログや買取業者でよく見るわね。

  • そもそもリユースってどんな意味?
  • 具体的にはどんな取り組みがあるの?
  • メリット・デメリットは?

この記事では、そんな疑問に答えるために、リユースの概念、実際の取り組み事例、リユースの良い点や悪い点について詳しく解説していきます。

リユースは社会貢献にもつながる活動です。ぜひ正しく理解して、普段の生活にも取り入れてみましょう。

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リユースとは?

リユース(Reuse)は、「一度使ったものをごみにせず、何度も使うこと」を指します。これは、3Rまたは5Rの取り組みの一環であり、環境保護や資源の有効活用を促進する重要なアプローチです。

3R(スリーアール)は、「リデュース(削減)・リユース(再利用)・リサイクル(再生利用)」の総称であり、5R(ファイブアール)ではさらに「リペア(修理)・リフューズ(拒否)」が加わります。これらのアプローチは、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環であり、環境への負荷を軽減することを目指しています。

普段の生活の中で、リユースは以下のような形で見ることができます。

  • リユースショップ
  • リユース品
  • リユース家電・家具・古着
  • リユース事業
  • リユースボックス
  • リユースセンター
  • リユースハイム、など
あね
あね

意外とたくさん使われているのね。

リユースショップ

リユースショップは、店舗やインターネットを通じて、消費者から不要な品物を買い取り、それらを中古品として再販するお店です。日本には多くのリユースショップが存在し、その中には以下のような有名な店舗があります。

  • セカンドストリート
  • ブックオフ
  • トレジャーファクトリー
  • オフハウス
  • 買取王国

※本サイト「しゃりうす」掲載のサービス
https://schareus.com

これらのリユースショップでは、家具、家電、古着、雑貨など、さまざまな種類の商品が取り扱われています。また、総合的にさまざまなアイテムを扱うお店は、「総合リユースショップ」または「総合リサイクルショップ」と呼ばれることもあります。

これらのリユースショップは、中古品の流通を促進するだけでなく、資源の再利用や廃棄物削減に貢献しています。消費者はリーズナブルな価格で品物を購入することができる一方で、不要な品物を手軽に処分することもできるため、利便性が高いと言えます。

リユース品

リユース品とは、一度でも使用された商品が再び販売または譲渡される状態を指します。これには、リユースショップで販売されている商品だけでなく、フリマアプリで販売されている中古品(新品は除く)や、他人から譲り受けた使用済みの物品、さらにはおさがりも含まれます。

このようなリユース品は、新品に比べてお得な価格で入手できるだけでなく、環境にもやさしい選択肢として注目されています。資源の無駄を減らし、廃棄物の削減にもつながるため、持続可能な消費行動の一環として積極的に活用されています。

リユース家電・家具・洋服

リユース家電・家具は、一度使用された家電や家具のことを指します。これらのアイテムは、生活に欠かせないものであり、その需要も高いため、多くのリユースショップが積極的に取り扱っています。

一方で、洋服に関しては、家電や家具とは異なり、廃棄される量が問題視されています。特に、コロナ禍の影響で閉店したショップの服がリユースショップに並ぶことが増えています。

中古の洋服は一般的に「古着」と呼ばれ、”リユース服”とは呼ばれません。これらの古着もまた、リユースショップや古着屋で販売され、再利用されることで、廃棄物削減やリサイクルの一翼を担っています。

リユース事業

リユース事業とは、企業が環境問題に取り組む一環として、無駄なゴミを削減するための取り組みのことです。

リユース事業は、単に商品を買い取って販売するだけではなく、さまざまな活動を展開しています。たとえば、愛知県で多くの店舗を運営する買取王国では、「モノドネ」という寄付にまつわる事業を展開。ご家庭で不要になった品物を査定して買取し、その売上金を寄付団体に支援するサービスを提供しています。

同様に、大手リユースチェーンのブックオフでも、寄付サービスを提供しています。ブックオフでは、売上の一部がスーダンの教育支援に寄付されます。

さる
さる

本や洋服、時計、おもちゃ、バッグ、CDなどさまざまな商品に対応。

これにより、無駄なゴミを減らすだけでなく、国内外で生活に苦しむ人々を支援することができます。

リユースボックス(リサイクルボックス)

最近では、街の至る所でリユース・リサイクルボックスを見かけることが増えました。新聞紙やダンボール、雑誌などの回収ボックスが設置され、とくに洋服(古着)の回収が目立つようになっています。

リユース・リサイクルボックスに溢れかえる洋服の光景を目にした方も多いのではないでしょうか?2020年に発生した新型コロナウイルスの影響から、古着の海外輸出が追いつかない問題が浮き彫りになっています。

このような状況からも、古着のリユースやリサイクルが重要性を増しており、新たな解決策や取り組みが求められています。

さる
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引き取り処分できるリユースショップでも、古着だけ対象外となる場合も珍しくありません。

リユースの取り組み

リユースの基本を理解したところで、具体的な取り組みを見ていきます。

フリマアプリの普及により、個人売買が増加

メルカリ、ラクマ(旧フリル)、PayPayフリマなどのフリマアプリの普及は、個人間での売買が大幅に増加しました。特に、メルカリは2021年の月間利用者数が2,000万人を超えています。

さる
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日本の人口約1.2億人に対して、6人に1人が利用している計算!

これにより、リユース市場も急速に拡大しました。実際、メルカリが利用開始された2013年以降、リユース市場の規模は約1兆円も増加しました。また、市場規模の増大だけでなく、「人とモノの繋がり」がより身近に感じられるようになりました。

このようなトレンドの変化は、持続可能な社会を築くうえで重要な役割を果たしています。リユース市場の拡大により、資源の有効活用が促進され、環境への負荷が軽減されるとともに、個人間での経済活動が活発化し、社会全体の持続可能性向上に貢献しています。

リユースショップによる販売・買取の多方面化

リユースショップは、以前は店舗への持ち込みや店頭での買取、来店しての購入が一般的でした。しかし、店舗だけでは需要の増加に対応できない場合もあり、宅配買取(web買取)、出張買取、LINE査定、オンラインストアなど、さまざまなサービスの提供が進んでいます。

さる
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福岡県にお店を構える「高山質店」では、ドライブスルーでの買取を実施!

特に、ECサイトの「楽天」や「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」なども、買取や中古品販売を開始し、リユース市場の拡大に貢献しています。これにより、より多くの消費者が手軽に中古品を購入したり、不要な品物を買い取ってもらったりすることが可能になっています。

大手企業がリユース品の販売スタート

大手企業でも、リユース品に着目した取り組みが行われています。

無印良品(MUJI)では、2010年に「Re MUJI」をスタートしました。この取り組みでは、ご家庭で不要になった無印良品の洋服・タオル・シーツなどを店舗で回収し、アップサイクルした衣料品の販売や、新たな商品の原料として再生を促進しています。

さる
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アップサイクルとは、「製品の形状はそのままに手を加えてアップグレードさせる取り組み」のこと。

また、ユニクロ(UNIQLO)も、リユース・リサイクルの取り組み「RE:UNIQLO」を開始しました。店頭に回収ボックスを設置し、不要になった自社の製品を季節や男女、サイズなどに仕分け、世界の難民・避難民に寄贈しています。

中古家具・中古家電のレンタルサービス

CDやDVDなどから始まったレンタルサービスですが、最近では中古家具や家電を扱う企業も増えています。

「貸し出し」の意味を持つレンタルですが、一見リユースとは関係ないように思われるかもしれません。しかし、借りる需要が増えることで、「無駄な買い物を減らす」ことができ、結果的にゴミの量を減らす効果があるんですね。

さる
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Amazonを見てると「おすすめ商品」や「一緒にどうですか」でポチる…。

「古家」もリノベーションして繰り替えし活用

最近では、築年数の経過したアパートやマンション、古民家をリノベーションする動きが活発になっています。リノベーションとは、手を加えて建物を改良し、その価値を高めることです。

さる
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前述した、無印良品が行っている「アップサイクル」と似た取り組み。

古い建物は、管理が行き届かずに床がカビだらけだったり、天井から雨漏りがしたり、壁が崩れていることも少なくありません。そんな古い建物を見直した仲介業者や個人が、建物の骨組みをそのままに、外装や内装などの設備を改修して、再び住めるようにします。

また、改善や改良の意味を持つ「リフォーム」という言葉もあります。リフォームは模様替えから増改築まで広い範囲を指し、一方でリノベーションは「性能を向上させて新しい価値を生み出す」というニュアンスがあります。

リユースのメリット・デメリット

「リユースへの参加が増えると、私たちはどのような利点や欠点を経験するのでしょうか?リユースには魅力的なメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。

廃棄物またはCo2が軽減し、地球地球にもやさしい

リユースショップやリユース品の需要が増えることで、製造過程やコスト、廃棄物の削減が期待できます。

例えば、パソコンやスマートフォンは、新しい製品を毎年購入する人もいますし、洋服も毎シーズン買い替える人もいますよね。経済的にはプラスになるかもしれませんが、モノを作るためには製造や消費が必要です。

モノを作るためには、地球温暖化につながる二酸化炭素を発生させることがあります。リユースを積極的に行うことは、地球環境にも優しい取り組みと言えるでしょう。

未来の子どもたちを守れる

CO2削減は、地球の温暖化を遅らせることにつながり、未来の子どもたちを守る重要な役割を果たします。地球の温暖化が進むと、環境や暮らしにさまざまな影響が及ぶ可能性があります

  • 食物の減退:雨が降らない地域や増加した台風や洪水が、農作物を作る畑や田んぼに影響をもたらす可能性があります。
  • 健康への影響:気温の上昇により、蚊の分布域が広がり、マラリアやデング熱などの感染症が増加する可能性があります。
  • 陸地の減退:南極や北極、高山の氷が溶けると海面が上昇し、小さな島国が海に沈むリスクがあります。
さる
さる

森林に生息する動物たちも、安全に暮らせなくなってしまいますね。

子どもがいる家庭では、リユースの取り組みをこれまで以上に考えてみてください。

社会貢献への意識向上

  • 余計なものを買わない
  • リユースショップやフリマアプリで次の需要につなげる
  • 壊れたものを直して、最後まで使い切る

これらは、個人でもできる社会貢献です。

例えば、購入する場合は「今あるもので代用はできないか」、捨てる場合は「まだ必要とする人はいないか」と考えることも大切です。要らなくなったものでも、正しく断捨離をすれば、本当に必要な人の手に届く仕組みになります。

リユースのデメリット

デメリット:産業や経済成長が衰退する(生産量減少など)

将来的にリユースが盛んになることで、産業や経済成長が衰退する恐れがあります。国民が中古品ばかり買うようになれば、メーカーによる生産量や消費量が減退する可能性があります。

さる
さる

お気に入りのメーカーが、新製品発表の周期を遅らせる可能性も…

デメリット:物の管理コストが上がる(修理代金など)

リユース品を持つと、管理コストが上がることも考えられます。例えば家電の場合、品物によって修理代金が高くつくことがあります。

あね
あね

古すぎるスマホに1万の修理代金を払うなら”リユース品を買った方が安い”わね…

このようなデメリットの可能性を考慮しつつ、バランスよくリユースと向き合うことが大切です。

リユースの類似語

リユースは、3R・5Rの中のひとつに過ぎません。 ここでは3Rの残りふたつ、リサイクル・リデュースについて解説します。

リデュース

リデュースとは、「できるだけごみの量を減らす」ことです。リユースも同じく廃棄物を減らすことが目的ですが、リデュースでは製造過程からも含まれます。

消費者のわたしたちができることとしては、

  • 無駄なものを買わない・もらわない
  • ごみの発生が少ない食べ物や製品を選ぶ
  • 購入した食べ物や消耗品は、無駄なく使う
  • 食べ残しをしない(外食なら減らす・持ち帰る)
  • マイボトル・エコバッグの持参

などがあります。

さる
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エコバッグやマイボトルは、すでに取り入れている方も多いですよね。

リサイクル

リサイクルとは、「使い終えたものを資源にもどし、製品を作る」ことです。たとえばリサイクル率の高いペットボトルは、回収・潰す・粉砕されて、あらたな製品に。ガラスや瓶なら、粉砕して不純物を取り除き、断熱材・土木材料などに生まれ変わります。

消費者のわたしたちができることとしては、

  • ゴミを正しく分別して捨てる
  • リサイクル製品を購入する
  • 使い捨てではなく、詰め替え商品を選ぶ
  • リサイクル家電はルールに従って処分する
  • エコマークのついた商品を進んで取り入れる

などがあります。

さる
さる

アルミ缶とスチール缶、一緒に捨てていませんか?

まとめ

現在、SDGs17の目標の発表により、持続可能な社会の実現が求められています。その中で、リユースは非常に重要な取り組みとなっています。私自身もリユースショップを積極的に活用しており、これが社会貢献につながっていることに気付きました。

もし「リユースショップを利用したことがない」「リユースや3Rを意識したことがない」という方がいれば、ぜひ日常生活に取り入れてみることをおすすめします。身近な行動が持続可能な社会の実現につながる一歩となるでしょう。

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