ブランド品を中心に、販売や買取を行う有名買取店「コメ兵」。
ブランド品をこよなく愛する方の中には、「偽物」という言葉に敏感な方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は、大手であるコメ兵とブランド品の偽物事情についてまとめました。
AACDとの取り組みや、並行輸入品だった場合の対応などを具体的にご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
コメ兵が偽物ブランドを取り扱わない決定的な理由
ブランド品といえば、どうしても偽物の存在がつきものですよね。これは言うまでもありません!
全国に数あるリサイクルショップの中でも、「コメ兵」は大手として高い知名度を誇り、売上実績もある有名店です。
そんなコメ兵が、偽物のブランド品を扱えない理由のひとつに、「AACD(日本流通自主管理協会)」への加盟があります。
AACDと協力してコピー品を排除
ACDとは、簡単に言えば「偽物のブランド品をなくそう!」という目的で活動している団体です。リサイクルショップやブランド品を扱うお店が集まり、お互いに協力しながらコピー品の排除に取り組んでいます。

全国にあるリサイクルショップの“偽物対策”は、このAACDが中心になって動いていると言ってもいいかもしれません。
コメ兵もこのAACDに加盟していて、「本物だけを取り扱う」という姿勢をしっかり守っています。
そのため、コピー品の混入を防ぐ仕組みがあり、私たち消費者としても安心してブランド品を買えるというわけですね。
なお、AACDについては、『ブックオフとAACDに関わりに関する記事』でも紹介しています。気になる方はそちらもチェックしてみてください!
AACDの総括は「コメ兵の社長」
以前は、ブランドオフの社長がAACDの理事を務めていましたが、現在そのバトンを受け継いでいるのは、コメ兵の社長さんです。
AACDの目的はざっくり言えば「偽物を徹底的に排除すること」ですが、そのために集められているデータ量は相当なもの。

ちょっとやそっとの知識では追いつけないレベルです。
そんなAACDの中心にいるのが、日々大量のブランド品を買取・販売している大手のコメ兵。当然ながら、ブランド品の“目利き”に関しても、小さなリサイクルショップとは比較にならない実力を持っているといえるでしょう。
ちなみに、AACDの内部情報はあまり表には出てきませんが、理事長にコメ兵の社長が選ばれた背景には、「売上」や「買取実績」の強さが関係しているのでは?とも考えられます。
AACDも偽物とは判断できない
リサイクルショップは、「これは偽物かどうか」を判断する専門家ではありません。
もし突然そんなことを言われたら、思わず口をあんぐり開けてしまいそうですよね。

でもこれ、あながち間違いではないんです!
実際には、それぞれのお店が「買取基準」を設けていて、その基準に沿って査定をしているにすぎません。ブランド側から特別なデータや情報をもらっているわけではないんです。
では、じゃあ「本物か偽物かをちゃんと見分けられるのは誰?」というと、多くの場合「商標登録を持つブランド側」だと言われています。
もちろん、これが絶対の正解とは言い切れませんが、「基準」と「判断」は別物だということは知っておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、商標登録者については以前に書いたブランドオフの記事でも詳しくまとめているので、合わせてご参考ください。
AACDが基準を提供する
ここまででご理解いただけたかと思いますが、ブランド品の査定基準の元を作っているのがAACDです。
では、「コメ兵の偽物」についてポイントをまとめると、以下の3つになります。
- ほとんどの大手買取店や質屋がAACDに加盟している
- AACDの基準から1mmでも外れれば、販売や買取をしない
- コメ兵の社長がAACDの総括を務めている
現在のブランド品は、とても慎重かつ厳重な査定が求められているわけです。
ライバル店が増える中で、リサイクル業界の動向から目が離せませんね。

なお、よく誤解されがちですが、『基準外』だからといって必ずしも『偽物』とは限りません。海外で購入した商品など、一部は基準に合わないケースも多いのです。
まとめ
今回は、コメ兵のコピー品に対する取り扱い事情を詳しくご紹介しました。
『偽造品』と呼ばれる品は世の中にあふれていますが、AACDのようにコピー品の排除を目的とする団体の存在によって、私たちはブランド品を安心して購入できるのです。
さらに、大手の加盟店であれば、偽物を販売したり買取したりすることは基本的にありません。とはいえ、少しでも不安や疑念がある場合は、そもそも中古品の購入自体をおすすめできません。

安心とは、買う場所より“自分の納得感”なのかもしれませんね。
参考にしてみてください。
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