- 偽物を購入した人が語った、口コミの真相
- ブランド買取店によるコピー商品取り扱いの本音
- 偽物ブランドを買わないための対処法
某リサイクルショップでラルフローレンの偽物を購入したことがあるSARUです。

まだ知識が浅い時代でした…。
POLO CLUBなどのまがい品よく見かけますね。
本記事では、元鑑定士・査定員だった筆者が「リサイクルショップ、買取業者による偽物の取り扱い」について解説!
「中古店で売られているブランド品は、間違いなく本物か」
「ブランド品を購入したけど、偽物だったら返品できるのか」
リサイクルショップに売っているブランドバッグや財布の購入に「踏み出せない!」というは少なくないかもしれません。世界中に「バッグ、財布、洋服、腕時計」のコピー品は流通していますし、口コミで「偽物だった」と被害にも遭われています。

中古品を買い慣れていない場合はとくに注意!
「やっぱり偽物だった」と、購入後に後悔してほしくないです。
今回はリサイクルショップにおける偽物の取り扱いに加えて、偽物を買わないためのコツもご紹介。買い物で無駄な時間を使いたくないという方は、ぜひ本内容を活用してみてくださいね!
ブランド買取店には偽物が売ってるの?元鑑定士が解説【口コミあり】
結論からいうと、リサイクルショップ・質屋などのブランド販売店が「本物だけを取り扱う」といった確証はありません。理由として、冒頭でも紹介したとおり「偽物が多く流通している」ためですね。
中古ブランド品の偽物を買わないためには、「本物と偽物を見分ける基準」を店舗がどれだけ所持しているかが重要です。
「ブランド品が偽物だった」と証言する口コミ
下記は、あるブランド買取店の偽物についての口コミです。
中古品のバッグが「別店舗で偽物」と判断

約10年以上前、「ブランド買取店」で購入したバッグを別のお店で買取査定。結果は「こちらのバッグは値段がつけられません」の一言。
「本来の縫製と異なります」「タグがズレています」と査定員の方に説明されました。絶対に正規品だと思っていたので、本当に偽物なのか、単純に見分ける知識がなかったのか…
参照:Yahoo!知恵袋
口コミのポイントある買取店で購入した中古ブランド品を「別のリサイクルショップ」で鑑定。しかし、買取に出したバッグは「査定不可」に。
商品がコピー品なのか、単純に査定員が本物と偽物を見分けられなかっただけなのか、疑問だけが残った。

さる、あんたのお店も同じなの?

当店はそんなことないので、安心してください。

(余計なお世話・・・)
中古のブランド財布を購入したいけど・・・

有名ブランド買取店で、ルイヴィトン(LOUISVUITTON)の財布の購入したいけど、本物なのか心配。
お店のスタッフには「偽物ではありません」と説明されるけど、それでも中古品。評判のいい業者なんだけど、値段だけに不安。
参照:Yahoo!知恵袋
口コミのポイント買取査定ではなく「リサイクルショップ、質屋」にて、中古ブランド品の購入を検討。
しかし、「もしコピー品だったら…」と不安があり、購入まで踏み込めない状態。

ブランド品の販売で、一番多い悩みですね。
口コミをまとめると、下記のようになります。
口コミのまとめ
- ブランド買取店で購入した品が、他業者の基準で「コピー品(偽物)扱い」となった
- 店舗スタッフに本物と言われたが、中古での購入が初めてで「100%」信用できない
ブランド買取店の商品は「100%本物」と断言できない
繰り返しますが、ブランド買取店(リサイクルショップ、質屋など)で販売されている商品は、100%本物だと断言することはできません。その理由は2つ!
そもそも、中古販売店は「本物、偽物と判断できる正規店」ではない。そして、世の中に出回っているコピーブランド品の数が多すぎるためです。
ブランド買取店は「正規店」ではない
セカンドストリート、ブックオフ、トレジャーファクトリー。ご存知のとおり、ブランド品を買取、販売する人気のリサイクル店は全国に数多く存在しますよね。
そんな人気リサイクルショップが「正規店」でないと言われて、驚かれたかもしれません。中古品を購入、販売するときに大切なことなので、しっかりと念頭にいれておきましょう。今まで、下記のような考えを持っていた方もいると思います。
ブランドに対する一般的なイメージ
- 買取ショップ「ABC」は、評判がいいから安心!
- ちゃんと自分でも調べてみたので、絶対に本物!
- 付属もすべて揃っているので、問題ないですよ!
もし当てはまる場合は、その考えを一旦忘れてください。
一度手にわたると、本人以外は本物と断言できない
大前提として、人の手に渡ったものは正規のお店で買ったとしても、すべて「中古品」となりますよね。商品が中古品となった時点で「本物である確証」はなくなるのです。
仮に、ブランドショップで新品のバッグ、アクセサリーなどの商品を購入したとします。しかし、それを証明できるのはご自身だけ。本人以外に「本物」だと断言することは不可能となります。これが、ブランド買取店で購入したとしても、同じ状態になるわけですね。

参考までに、購入したバッグが「すべて偽物」という訳ではないです。
個人売買の増加が、さらに偽物を呼び込んだ
「メルカリ」「ヤフオク」の普及が進むことで、偽物をさらに増加させた原因の一つとも言えます。メルカリとは、不要なものを誰でも簡単に販売できる、最も人気のフリマアプリ。ヤフオク(ヤフーオークション)は、個人で気軽にオークションが楽しめる、人気売買サイトです。
このような個人売買サイトで、100%本物か断言できないものを売ってしまった場合はどうなるか。以下のようなループ状態が完成します。
偽物流通ループの流れ
- 売る側は、本物だと言って出品
- 買う側は、本物だと信じて購入
- 購入してが不要となり、査定に出す
- 買取店によっては、それを買取する
メルカリで売れるのは「100%正規品」と断言できるもの
メルカリの規約では、偽物(コピー品)の販売を禁止しています。偽物の売却は法律でも罰せられることもあるので、ここ最近では少しずつ減っている傾向です。
頻繁にフリマアプリを活用されている方は、本物と断言できないブランド商品の出品は控えておきましょう!偽物ブランド品を売ると、個人でさえ取り返しのつかないことになります。

買取業者ごとの基準による「販売と買取」
突然ですが、質問です。みなさんは「ブランド品は好きですか?」もしブランド品が好きという場合に、下記のような点を丹念に調べる癖がついていませんか?
ブランド好きのよくある癖
- 偽物の見分け方
- 細かい判別ポイント
じつは、私もそうでした。ブランド好きだった時は、あれこれ調べましたね。でも買取業界に入り、セミナー内容などに参加する中で、自分で判別するのは無駄だと気づいたんです。
優秀な買取業者は、多額の査定マニュアルを買っている
多くのブランド買取店は、偽物を判別するための情報を「ある団体」から購入します。それも、多額な入会費、年会費を支払ってです。
ここで言いたいことは、ネットにありふれた判別ポイントは「買取店の関係者」「一般ユーザー」が、独自でマニュアル化したものにすぎないこと。
考えてみましょう。大金払って得た情報を、無料で公開などしません。そもそも、内密である情報を公開したら大変なことになります。
偽物判別は正解がないor断言してはいけない
ブランド品の偽物判別には、正直いって正解がありません。また、リサイクルに関わるお店では、ブランドに対して「本物、偽物」と言えない暗黙のルールがあります。もし言ってるところがあれば、すぐに指摘しましょう。「それ、メーカーしか言えないんですよ」と。
ブランド品を本物、偽物と判別できるお店
- ブランドの商標権を持っている会社
- 正規直営店(判別を知らないブランドもある)

マニュアルを入れる店舗が多い、「AACDの査定基準」
情報を買っていると解説しましたが、その買取する際のマニュアルはどこから提供されるのか。そこで知ってもらいたいのか、AACD(日本流通自主管理協会)です。
AACDがマニュアル提供する業態
- リサイクルショップ
- 質屋
- 買取業者
- オンラインショップ(ブランド取り扱い)
近年は、多くのブランド販売店が「AACD」が提供したデータをもとに、販売、買取をおこないます。

全国のリサイクルショップ、質屋、ブランドショップに変わり、正規品、コピー品からデータ収集して、有料提供します。

AACDです。よろしく。
今では「AACDに加盟していないお店では、ブランド品を買ってはいけない」と言われるほど、有名な団体です。そのため、加入せざるをえない業者も増えてきました。ここ近年の買取業界は、偽物の取り扱い対して「さらに厳しく」取り締まっています。

元買取業者でなければ、ここまで詳しく解説できません。どこまで言っていいか不明ですが、ぜひ共有しておきたい内容でした!
加盟店によっても、異なる「査定基準」
加盟店によっても査定基準は異なる点も話しておきます。冒頭で紹介した口コミを思い出してみてください。他のショップでは、買取を断られていますよね。「AACDなんて、信頼できないのでは?」と不安に思われるかもですが、安心してください。
そもそも買取査定は、「店舗、鑑定スタッフ」の力量がすべて。たとえば、本物、偽物ではなく「同じお店でも、査定金額がまったく違っていた」なんて経験ありません?

たしかに。同じ系列のお店で「査定金額」だけでなく「販売価格」も違ってたことあるわね!
査定員の「知識、熟練度、熱意」は、本当にバラバラです。正当なマニュアルがどれだけあっても、同じ結果はありえないのです。
ここでの偽物判別まとめ
- AACDが提供している判別基準が重要
- ネットの情報と、AACDの情報は、全くの別物

これを知っているだけでも、中古ブランド品に対する理解は十分に深まっているはず!
中古ブランド販売店を選ぶときの、2つのポイント
中古ブランド買取店の査定について解説してきました。ここからは「商品の購入」「鑑定の依頼」をする上で、どういったお店を利用すればいいのか解説します。
抑えておきたいポイント
- 会社概要の確認
- 大手買取店の選択

ネットショップ使うときは、会社の信用がとても大事。
怪しいお店を使うと、落とし穴にハマるよ。

落とし穴ですって!?
まーた「偽物」を買わせる気…
「会社概要」は、かならず確認する
これまでの話から、AACDに加盟しているかどうかは最低限の基準です。その上で、会社概要はかならず確認するようにしてください。ネットショップで買い物をするときは、意識的に確認しない方が多いと思います。AACDでもブランドを販売する「偽物サイト」を公開しているように、加盟を偽る「悪質業者」が存在するため注意しましょう。
悪徳サイトで購入してしまうと、100%偽物が届くだけでなく、鑑定で断られた場合に返品もできなくなります。泣き寝入りするしかありません。ブランド品を購入するときは、事前にAACDの会員企業店と会員ウェブサイトに目を通しておくことが大切。

多くのお店や業者が加入するのね。よく利用するリサイクルショップも多いわね。

リサイクル業界は生き残り競争が激しいから、無理してでもAACDに加入するお店が増えているんだよ!会社としても、偽物データをまとめる時間が省けるし。
鑑定なら間違いなく「大手」を選ぶ
ブランドを売るのではなく、鑑定だけ必要な場合があります。たとえば、メルカリにブランド品を売るときは、出品者が「間違いなく本物だ」と証拠を示さなければいけません。買取業者にて鑑定をしておけば、最後まで安心して取引をすることができます。鑑定だけしてもらいたいという場合は、実績が豊富で、AACDに加盟している業者を選ぶことが大切です。
実績のある業者を選ぶワケ
- 大手買取業者なら、十分なマニュアルを保持している
- 大手買取業者を利用した方が、購入者も安心できる
十分なマニュアルがある
みなさんもよく知るような「大手リサイクルショップ」の9割近くは、AACDに加入しています。また、大手の場合は、買取件数が多いことから「査定マニュアルが充実」しています。そのため、鑑定において「より確実な結果を得られる」ことになるのです。
また、有名業者に依頼をするメリットは他にもあります。中古ブランド品を買ったとして、購入した商品を「コメ表」「ブランドオフ」などの大手ブランド買取店が、正規品ではないと判断します。
もし断られてしまった場合は、商品を買ったお店に「コピー品の可能性がある」と伝えることが可能です。仮に「個人、友人、知人、街の小さなリサイクルショップ」の判断だと、偽物かどうかを証明することは難しいです。

鑑定までの期間も重要で、何ヶ月も経過したものは「返品」を受け付けてもらえません。(保証書ありは除く)
購入者にとっても安心
大手ブランド買取店を利用するべき理由の2つ目は、「フリマ販売」「個人転売」をする場合の安心要素を増やすためです。メルカリなどのフリマアプリにてブランド品を購入を検討する方は、偽物の商品にとても敏感です。説明文も、しっかり最後まで読んでいます。
誰もが知るような業者で鑑定をしておけば、信用度もあがり、安心して販売することができます。また、メルカリ側に商品を削除される心配もありません。せっかく時間をかけてメルカリに商品を出品したとしても、すぐに削除されるのは非効率すぎます。

もちろん「嘘をつく」のもやめておきましょう。
購入者とのトラブル、アカウント削除の原因となります。
大手買取業者の一例
大手買取業者でAACDに加入する一部のショップを紹介しておきます。
ブランドオフ
ブランドオフは、その名の通り「ブランド買取」を中心におこなっている業者です。日本全国で運営をしているほか、海外にも店舗があります。取り扱いとしては、バッグ、靴、腕時計、洋服、貴金属など。
また、買取だけでなく、質入れもおこなっています。
コメ兵
コメ兵は、代表取締約社長がAACDの理事を務めています。リサイクルの業界において、ブランド品の「買取」「販売」では、常にトップ争いをしています。取り扱いは、ブランド品、貴金属、腕時計、衣類、カメラ、家電など。
店舗数はそれほど多くありませんが、とても信頼のおける業者です。
セカンドストリート
セカンドストリートは、様々なものを買取する人気リサイクルショップです。運営するのは、「ゲームを売るなら」でお馴染みの、GEO(ゲオ)です。
総合の取り扱いとはいえ、ブランドバッグ、腕時計にも力を入れています。取り扱いは、ブランド品、貴金属、腕時計、衣類、カメラ、家電、家具など。
ここで紹介した3店舗は、どれも実績のあるリサイクルショップです。ぜひ、無料査定だけでもおこなってみてくださいね!

コメ兵は昔からお世話になってる。老舗ということもあって、外国人の方もよく出入りしてるのよね。信頼できるわ。
LINE査定、WEB査定は、鑑定に使わないほうがいい
正直なところ、LINE査定を鑑定だけに使うのはあまりおすすめしません。
LINE査定とは、写真を送って、専門のスタッフに査定をしてもらう方法です。友達登録をすれば、すぐに利用ができます。最近では、この「LINE査定」「WEB査定」をおこなうのが、あたりまえとなってきました。
ちなみに、先ほど紹介したブランドオフもLINE査定をおこなっています。
ブランド鑑定結果には、不十分すぎる
なぜ、鑑定だけには使わないほうがいいのか。それは、写真だけでは「こまかなポイントまで分からない」ためです。本物だという、正確な判断はできないでしょう。仮に「何枚も、何枚も」写真を送るとなれば、手間も時間もかかってしまいますよね。
宅配買取で鑑定をおこなう
ただそうはいっても、「持ち込みしたくない」「持ち込みがむずかしい」という人も多いと思います。できれば、コロナ感染のリスクを考えて、外出は控えたいですよね。そこで活用したいのが、宅配買取です。
宅配買取とは、段ボールに商品をつめて指定の場所に送り、査定をしてもらう方法です。送ったあとにキャンセルを心配される方も多いですが、「ぜったいに売らなければならない」という業者はほとんどありません。最近では、返送料が無料の宅配買取も増えています。ぜひ検討してみてください。

LINE査定、私よく使ってる。
シリアル番号、縫製など見えない部分もあるし、真贋は正確でなさそうよね。メモメモ…
オークション、フリマアプリ(メルカリなど)は偽物が多い
オークションやフリマアプリにも偽物の商品がありますので、十分に注意していただきたいです。
ブランド品を「少しでも安く買いたい!」という気持ちは、私もよくわかります。安く出品されていると、つい購入してしまいますよね。
しかし、このような場所には、リサイクルショップが買取をしないような「基準外の商品」が山のように出品されています。基準外とは、それぞれの買取業者が「これは買う」「これは買わない」と設定されている決め事です。
フリマアプリの規約には「コピー品の販売は禁止する」とありますが、それを無視して販売する人も多いです。もちろん出品が見つかれば、アカウント停止となるでしょう。
また、メルカリと「AACD」は全く関係性がないです。個人間でのやりとりができる場所であり、鑑定のプロがいる訳ではありません。その点も理解しておく必要があるでしょう!
参考までに、偽物の商品が届いた場合は、メルカリ運営局が対応してくれることもあります。

メルカリで買ったシャネルのバッグがあるけど、確かにすごく安かった。

それこそ偽物かも。
残念ながら、よほどのことでないかぎり、警察でも相手にしてもらえないかもね。個人からのブランド品購入は、ほんとに注意して。

ちょっと!もっと早く教えなさいよ…
ネット購入で安全なのは「ストア商品」
どうしてもインターネットで購入したいものがある場合は「ストア商品」を選ぶようにしましょう。
ストアとは、楽天、Yahooショッピング、ヤフオク(ストア出品)、などの「業者が販売している商品」のことです。ルイヴィトンやシャネルといった偽物が多いものであれば、AACDに加入しているとより安心ですね。
ストアで購入してほしい理由は、売ったあとの責任感に違いがあるからです。もし、個人が売られている商品を買った場合「売ってしまえば、それまで」と考える人も多いです。
そうなれば、出品者の思うツボ。
あなたの判別には対応できませんと、応じてもらえないトラブルが発生します。
ストア購入のデメリットは、価格が高くなってしまうことでしょうか。メルカリ、ヤフオクなら安いものはいくらでも販売されていますよね。それでも、トラブルが多いことを考慮すれば気にならない金額のはずです。
- 購入後の責任、保証
- 購入までにかかる時間
も、金額の1つと考えておくべきですね。
まとめ
どのショップにおいても、絶対に正規品だという保証はありません。
中古ブランド品の購入には「多少なりともリスクがある」という点を、理解しておきましょう。とくに個人から買われる場合は、トラブルも発生しやすいです。
しかし、大手の買取業者なら「直営店」「アウトレット」といった場所から、新品未使用を買い付けるところもあります。買取ではなく新品仕入れとなれば、安心して購入することができますよね。
また、偽物について神経質になりすぎてしまうと、なにも買うことはできません。ここまでの内容を参考にしてもらい、「私はこれなら安心できる」という要素を見つけていただくのが一番です。

ブランド買取業者、ネットショップで商品を買う場合は、
「普段から、よく目や耳にするお店」を選ぶようにしましょう。
タグ