宅配買取サービスや近所の人気リユース店で服を査定したものの、お店の基準外を理由に引き取ってもらえなかった方も多いのではないでしょうか。ノーブランド古着ならともかく、「ノースフェイス」「ラルフローレン」「モンクレール」などの人気商品はゴミとして処分するのも勿体ないですよね。
ここでは、海外で購入したブランドの洋服(並行輸入品)でも買取する業者を解説します。ヤフオク、メルカリなどのフリマサイトに出す場合は、ペナルティにも注意!
海外ブランドの並行品を買取しない業者
売れる業者の前に、多くの並行輸入品を取り扱いしない買取業者、リサイクルショップを見ていきましょう。大前提として、皆さんもよく知るリユース店の大半は並行輸入品を買い取ってくれません。
並行輸入品が売れないリユース店
- セカンドストリート
- トレジャーファクトリー
- ブックオフ
- オフハウス
- 買取王国
- モードオフ、など
人気業者が並行輸入品を取り扱わない理由
セカンドストリートやブックオフなので有名買取業者では、あらかじめ「査定基準」を設けていることが多いです。査定基準とは、どのような状態の品物なら買取、販売するのか設定した、お店のルールです。このルールを設定することで、鑑定士ごとの「対応のズレ」を防げます。
査定基準の一例
- ブランドロゴ
- 縫製
- 刻印
- デザイン
- 日本語表記の有無(今回の「海外購入品」に該当)
- 付属の有無
- 状態(タグの印字が消えているもの、切れているものもNG)、など
とはいえ、並行輸入品、基準外商品は100%偽物ではないです。売れないからといって、間違っても捨てないように注意しましょう。
大手業者の多くは「AACD」に加盟している
また査定基準は「外部データ」を使っている場合も多く、その一つにAACD(日本流通自主管理協会)があげられます。AACDとは、ブランド品の精査(本物と偽物)をする団体。コメ兵やブランドオフといった、大手リサイクルショップの幹部の方々も参加します。
下記で詳しくまとめていますので、ご興味があれば参考にしてみてください。

並行輸入品の服でも売れる買取業者一覧
ここからは実際に並行輸入品が売れる買取サービスを見ていきます。
並行輸入のバーバリーなら「カインドオル 」
1つ目はカインドオル。ブランド品の販売、買取が中心のリサイクルショップです。また人気買取店「トレジャーファクトリー」が運営しているので、安心して利用できますね。
並行輸入品のバーバリーは、買取サービスによっては引き取ってもらえません。そんな中でカインドオルなら、日本語表記のない品物でも見積もりが可能(偽物は買取不可)。また、そのほかの「古着屋、海外」などで買われた並行品アイテムも相談できます。
並行輸入のラルフローレンなら「セカンドスピリッツ」
セカンドスピリッツは、メンズアイテムのみ取り扱いする買取サービスです。定番のアメカジ古着から、海外高級メーカーまで査定可能。
またセカンドスピリッツなら、海外ブランドの査定で断られやすい「並行輸入品のラルフローレン」も査定可能。自身、家族、旦那さんのメンズ服を「1点でも確実にお金に変えたい方」にはおすすめの買取サービス!
並行輸入のモンクレールなら「コメ兵」
コメ兵は、名古屋発祥の老舗リユースショップです。市民で知らない人はまずいないほどの有名店ですね。取り扱いは、ブランド、貴金属、洋服、楽器、カメラ、着物など。
中には高級ダウンの「モンクレール」を売りたいと考えている人も多いのではないでしょうか?購入ルートによっては、日本語表記なしも多いメーカーですよね。
コメ兵はブランド品の買取実績が豊富なことから、並行輸入品のモンクレールも見積もりしています(オンラインでも販売中)。他店で断られた場合は、ぜひ査定候補にしたい業者の一つ!
並行輸入のアバクロ、アメリカンイーグルなら「買取王国」
買取王国は、愛知県に多くの店舗を構えるリユースショップです。ブランド品、古着、おもちゃを中心に扱っていて、特にブランド古着の買取には定評あり。当サイトでも何度か紹介しています。
以前まとめて洋服を売った際、アバクロやアメリカンイーグルの並行輸入も買い取っていただきました。アバクロ、ホリスター、アメリカンイーグルは他のリユース店だと断られやすいブランドでもあるため、お近くの方はぜひ足を運んでみてください!
また遠方でも利用した場合は、古着買取王国という「宅配サービス」もあります。完全無料で利用できますよ。

並行輸入のノースフェイスなら「ブランドバイヤー」
ブランドバイヤーは、ブランド服を中心に取り扱う「宅配専門」の買取サービス。人気ブランドの並行輸入品に関しても、多数実績があります。
またアウトドアブランドは、元販売員かつキャンプが趣味の専門スタッフが、豊富な知識をもとに査定。もし気軽に金額を知りたいなら、LINE見積もりを活用するのもおすすめでしょう。数枚の写真を送るだけで、査定金額、取り扱いを知ることができます。
あらゆる並行輸入品の処分なら「キングファミリー」
キングファミリーは、洋服、着物を中心に取り扱いするリユースショップ。すべての品物を「重さ」で買取をすることでも有名です。
中には「どれが並行輸入かわからない」「選別が面倒くさい」といった方も多いでしょう。大半の洋服を引き取るキングファミリーを活用すれば、大きな時短につながります。グラム査定のため他店と比べると買取金額は安くなりますが、正直、選別する時間はお金で買えません。

日本語なしで買取不可となりやすいブランド
ここでは、日本語表記なしが理由で買取不可となりやすいブランドをあげてみました。
買取で断られやすいブランド一例
- ラルフローレン(圧倒的に多い)
- モンクレール
- ディーゼル
- コーチ
- ルイヴィトン
- シャネル
- グッチ
- ディオールオム
- イヴサンローラン
- ノースフェイス(ホログラムありは買取可能)
- アバクロ
- ホリスター、など
基本的にはインポートブランド(海外発祥)が多く、その中でもラルフローレンは特に断られやすいでしょう。海外ブランドの中では流通量がトップクラスで、並行輸入品の中には偽物も多数存在するためですね!
また、アバクロやホリスターはAACDの指導から「最初から買取しない業者」も存在します。今後、海外ブランドを宅配サービス送ったり店頭へ持ち込んだりする前に、一度お店に問い合わせておくとスムーズですね。
並行輸入品は服だけじゃない
並行輸入品は服だけではありません。バッグ、靴、アクセサリーなどの服飾小物も対象です。
ブランドバッグ、腕時計は並行輸入品でも売れる
ただし、ブランドバッグや腕時計に関しては、並行輸入品でも売れるケースが多いです。というのも、バッグ、腕時計、その他一部の商品には、もともと日本語表記タグがつきません。
代表的なものとして、ルイヴィトンのバッグを参考にしてみました。
出典元:ブランドオフ
ルイ・ヴィトン製の製造番号(シリアル)について
このようにルイヴィトン社の鞄には、型番やシリアル、個々の製造番号しか記載されません。刻印の違いから並行輸入かどうかを見分けることは、鑑定士でも難しいのです。ヴィトンやシャネルの製品を「海外購入だから」という理由で返す事例はほぼありません。

革製のベルトやアクセサリーなど、いわゆる「別の布タグのつけられないもの」はすべて対象。
貴金属は「刻印の確認」「メッキ買取」に注意
一方で、貴金属(K18、K14、プラチナなど)は海外製のものかが刻印で判別できます。代表的なものとしては後Kがあげられます。
後Kとは、一般的な「K18」「K14」に対して、「18K」「14K」と刻印されているものです。海外で購入をした製品に多く見られます。
もちろん後Kの製品が一切買取ってもらえない訳でもありません。正規の刻印と同じ相場にて見積もってくれる業者も多いです。ただし注意点として「メッキ製品と一緒にまとめて買取」されると大きな損をします。
後悔やトラブルを避けるためにも、貴金属はできれば買取実績の高いサービスを選びましょう!

並行輸入のブランド服を「メルカリ」で売る
買取業者の利用がめんどくさい理由から、メルカリ、ヤフオクといったフリマサイトを活用したい場合もあるでしょう。しかしフリマサイトでこれまで紹介した並行輸入品を出品する場合は注意が必要です。
本物と判断できる品物のみ
ブランド品をフリマサイトで売る場合は、本物と分かっているものだけ出品しましょう。確実ではない、もしくは購入店が不明なものは商品削除の対象となります。仮に商品が削除されず売れた場合でも、取引後に購入者が鑑定して偽物だった場合は違反行為(法に触れる可能性あり)とみなされます。

「垢バン」になる可能性も
特にフリマサイトでは、違反行為を繰り返すと垢バン(アカウント凍結、アカウント削除)となる場合もあります。せっかく貯めてきた売上金もすべて没収されるので、不安な方は確実な正規品以外、絶対に売らないようにしましょう!
メルカリは再登録できない
メルカリに関しては、一旦アカウント削除されると再登録ができません(住所、名前、電話番号、メールアドレスが変われば可能)。今後もメルカリを使って「不用品を売りたい!」「少しでも安く購入して、節約したい!」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。

無料で「鑑定だけ」する方法
ブランド買取店、リユースショップの多くは、鑑定のみに対応しません。査定時間を要するだけで、お店側にとっては利益が全くないためです。そんな中、実は無料で鑑定だけする方法が2つだけあります。
無料で鑑定する方法
- LINE査定サービスを利用(正確性はイマイチ)
- そのほかの商品と一緒に査定(正確性が高い)
LINE査定
まずLINE査定ですが、こちらは写真を送って査定してもらう人気サービスです。友達登録するだけで気軽に査定できて、おおまかな見積もり金額を知ることが可能。ただし、細かな写真を何枚も用意しておかないと「本査定」で金額トラブルになるので注意が必要です。また、店頭や宅配の現物査定よりは真贋の正確性(本物か偽物か判断すること)もダウンするでしょう。

LINE査定をおこなう業者は徐々に増えてきました!

他の商品と一緒に査定
続いて「ほかの商品と一緒に査定ですが、まず「鑑定したい品」と「買取する可能性の高い品」を用意します。何か一つでも値段がつくものがないと、鑑定には対応してくれない場合があるためです。
基本的に買取業者では、販売できる品物にしか見積もり金額を提示しません。鑑定したいブランド品に値段がつけば、正規品である確率が高まります。一方で値段がつかない場合は、少なくとも国内、海外の購入にかかわらずコピー品の疑いがあるでしょう。

何点ものブランド品を鑑定だけするのはおすすめしません。よく利用するお店の場合、今後の買取に影響してしまいます。
まとめ
並行輸入品の買取について話してきました。
まとめです。
- 商品に関わらず、リユース店では並行輸入品が売りずらい
- 買取基準はAACDのデータをもとにすることが多い
- フリマサイトで並行品を売る場合は、本物と断言できるものにとどめる
ぜひカインドオルやコメ兵を有効活用して、1着でも多くの服やバッグをお金に変えてください。
どちらも利用料無料です。
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